12年9月24日 その1
減速のGでふと目が覚めると
5時23分 淡路島南パーキングエリアに到着 そうか、ここは淡路島なんだなあ
関東に住んでると関西各府県の位置関係がよく分からなくて だから本州から四国へと渡るのに淡路島を経由する行程がまずピンと来ない ぶっちゃけ淡路島の場所もよく分からない
5時44分 高速鳴門に停車 ここでは客扱いを行わず、1名の乗務員が下車 終点の観音寺までワンマン運行となる
その後、高速引田、高速大内、高速津田、高速志度 高松中央インターチェンジバスターミナル、ゆめタウン高松と
停車と通過を積み重ね
7時ジャスト 定刻より14分早く高松駅に到着 優秀な車体と運転士のおかげで体調万全、気持ちよく下車するはずが このときおれは重大な問題を抱えていた
腰痛 1週前から酷い痛みに悩まされていて、直前までこの旅の決行を躊躇していたほど ただ、前日になって痛みが緩和し、当日になってほぼ全快 これなら大丈夫と出発に踏み切ったわけ
なのに調子ぶっこいて上野で立ち飲み さらにあの社長イスの微妙な傾斜と革ゆえの滑りが症状の悪化を招いたようで おれはこのとき旅の中止を検討せざるを得なくなっていたの
だってふつうに歩けないんだもの スピードはそれなりだけど、前屈みのまま、ゾンビのように進むだけ こりゃネカフェかサウナに転がり込むしかないぞと そう思って歩き始めてすぐ、これを見つけてしまったのよね
フェリー(はーと フェリーなら座ることも横になることもできる 目的なんかなくても乗ってるだけで楽しいし、他の交通インフラより安い
しかも、もともとノープランで来たわけだからね 琴電乗って、うどん食って、寺のひとつも見ればいいやくらいの軽いノリで だからこれは、文字通り渡りに船だったわけ
さて、どっちにしよう
高速船か
カーフェリーか
どこに行くフェリーか知らんけど
おー小豆島行きかー
小豆島っていうとオリーブ? そうめん?
そんくらいの知識しかないけど
乗ってしまえ
楽しいなー 今ごろ気付いたけど、おれフェリーの短距離航路が好きみたいだ
第二しょうどしま丸(船舶番号:137046) 全長:68.26m 全幅:14.3m 全高:3.64m 総トン数994トン 主機:6M30BFT 航海速力13.5ノット 車両積載数:トラック20台 旅客定員:430名 03年3月21日推水 同27日就航 讃岐造船鉄工所建造
高松港と土庄港(小豆島)を結ぶ定期船で、船籍は四国フェリー 運行距離は22km、運行時間は60分で、他の2隻と1日15往復を分担する これとは別に高速船も就航しているので、いかに需要が多い航路かが分かる
しかも高松・小豆島の航路には2つの競合他社がある 国際フェリー(高松港ー池田港)と内海フェリー(高松港ー草壁港)がそれ 他にも小豆島へは神戸、姫路、岡山、宇野、日生等からの路線があるから 瀬戸内においていかにフェリーが重要なインフラか分かるというもの
もちろんこれらの知識は全て帰宅してから仕入れたもの 新鮮だし、羨ましい 関東に住んでたらまず船には乗らないもの 観光地でアヒルを漕ぐくらいか
それでは船内を調査していこう
客室はこんな感じ 入ってすぐにカーペット敷きのスペースがある 本来は子供を遊ばせる場所かな
で、自販機と売店を挟んで、シート席が居並んでいる 全て自由席 ドライバーが横になって1人1卓を占領するのデフォ
ちょっと感じ悪いけど、フェリーはみんなそう カーフェリーなんだからね
屋上デッキ 画像はないけど若い男女がベタベタしていたお チッ!って舌打ちしてやったお
しかしどうしてファンネルはラウンジ等の客室の真上にあるのかね? 排煙なんてどこでもいいよね? 車みたいに船尾に付けるわけにはいかないのかしら
出発間際になって関西弁の集団がのんびり乗船してきやがった 時間とかぜんぜん関係ないって感じで らしいといえばそれまでだけど、もう少し協調性を持ちましょうね このやろう
7時21分 それでもほぼ定時に出航
潮の香りが堪らない
と、ここで腰に痛みの感覚が戻ってくる テンション上がって船内をチョロチョロしたせいか
デッキチェアーに腰を下ろして電子ブックを起動 ゆったりとした時間が流れる
で、出航からおよそ55分
土庄港(とのしょうこう)に入港
腰の痛みもだいぶ引いたし
さて、何をしようかな
次へ
表紙 9月の表紙 2012年の表紙 トップページ